心臓核医学検査は近年、様々なエビデンスが確立しており、特に負荷心筋血流シンチ(タリウムシンチなど)による心筋梗塞や狭心症の重症度評価は冠動脈造影を上回るエビデンスが出されている。 従って現在、虚血性心疾患の診断と治療方針の決定において心筋シンチは欠かせない検査となっている。
当院の心臓核医学は心臓病センターの症例を中心に、毎年数多くの症例を経験しており、 年間、負荷心筋血流シンチ約2000例を含む計約2500例の検査を施行している。
2012年から心臓PET検査として心サルコイドーシスの活動性炎症の評価やアンモニアPETによる心筋血流量の定量評価が保険適用となった。当院でもこれらの検査を積極的に行っており、現在新しい知見ができつつある。
研究面では様々な核種の臨床研究や、近年発展してきた心臓・冠動脈CTや心臓MRIも併用した研究など様々な角度からデータを蓄積し、学会発表、論文化を行っている。また、多施設共同研究にも積極的に参加し、当院からもそのデータをまとめて報告しており、心臓核医学の世界ではオピニオンリーダーとしての役割を担っている。さらに動物実験も平行して行い、新しい核種を開発するなど基礎研究も進めている。後期研修医は本検査部門で1-2か月の研修を行うことになっており、その間、やる気のある医師は研究や学会発表の機会もある。
心筋シンチ検査件数実績(過去5年間)| 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | |
|---|---|---|---|---|---|
| Tl+BMIPP | 396 | 454 | 468 | 405 | 411 |
| MIBG | 129 | 104 | 119 | 114 | 129 |
| 心プール | 81 | 81 | 84 | 46 | 48 |
| Tl+Tc-PYP (心筋梗塞) | 9 | 4 | 7 | 17 | 6 |
| 負荷心筋血流シンチ | 1830 | 1862 | 2106 | 2097 | 1787 |
| 全検査数 | 2445 | 2505 | 2784 | 2679 | 2381 |
